ガミースマイルはマウスピース矯正で治せる？できない例も詳しく解説

『ガミースマイルはマウスピース矯正で治せるの？』
『私のガミースマイルは歯並びが原因？』
『ガミースマイルを治すのは歯列矯正なのか歯茎の問題なのか？』

当院にご来院くださる患者様から、歯並びと実はガミースマイルが気になるという方からの相談をたくさん受けています。

多くの方から相談を受けて思うのが、ガミースマイルは歯列矯正で治るのか？と疑問に思われている方が多いということです。結論から言うと、歯並びが原因でガミースマイルになっている場合は歯列矯正で改善は可能ですし、それ以外の原因であれば別のアプローチが必要な場合もあります。

今回はガミースマイルの原因と、歯列矯正での治し方、他の治療方法なども解説しますので、今回の記事を読んでいただくと、歯列矯正でのガミースマイルの治し方や、他の原因の場合のアプローチ方法について詳しく理解できますので、最後まで読んでみてください。

大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた難しい症例でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。

当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、矯正歯科選びでお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。

まずはぜひ当院の矯正治療の症例をご覧ください。当院の技術力が一目でご理解いただけます。

そもそもガミースマイルとは？

笑った時に歯茎が通常よりも大きく見えてしまうのが、ガミースマイルです。通常笑った時に歯茎が1~2mm程度見えるぐらいがバランスが良いとされていますが、それ以上見えてしまうと気になる方も多いようです。

ただしガミースマイル自体は病気ではありませんので、気にならなければ改善しなくても健康面では問題ありません。審美的に気になる方は、その原因を知ってそれにアプローチする必要があります。

マウスピース矯正で改善が可能な場合

歯並びや歯の位置に問題がある場合

マウスピース矯正は歯列矯正ですので、歯並びや歯の位置を改善することは可能です。これはワイヤー矯正も同じで、マウスピース矯正、ワイヤー矯正（表側、裏側）はあくまで歯を動かす装置になります。なので歯の位置や並びが原因でガミースマイルになっている場合は適応となります。

実際の治療方法

歯の位置が下に位置していることが原因となるため、歯を鼻の方向に持ち上げていく必要があります。

矯正的には圧下という動きで歯茎や骨に歯を突っ込んでいく動きになりますので、難しい動きになります。

多くの場合でインプラントアンカーという矯正用のネジを骨に埋め込み、そこから上に引っ張り上げる必要があります。インプラントアンカー自体は骨に入れるのは麻酔をしてから30秒程度で終わる処置ですので、痛みもありませんし、腫れもほとんど出ません。唇の裏側にネジがくるので、最初の方は口内炎ができる方はいらっしゃいます。

ゴムをご自身でネジからマウスピースにかけてもらいますので、通院頻度は少ないです。

マウスピース矯正だけでは改善が難しいケース

歯の長さが短い（歯茎に埋もれている）のが原因の場合

歯茎に歯が埋まっている量が通常よりも多く、歯が短くなってしまっているのが原因でガミースマイルになっている場合があります。

通常縦の長さを１００とすると横の長さは７０ぐらいになり、長方形の形をしているのが正常の形となりますが、歯が短くてガミースマイルになっているかたの歯の形は正方形になっていることが多いです。

歯並びや歯の位置が問題ではないため、歯列矯正では改善が困難です。

歯の長さが短い（歯茎に埋もれている）の治療方法→歯肉切除術（クラウンレングスニング）

歯が短い、歯茎の埋もれている場合、歯茎を部分的に切除する手術を行い改善します。この手術では、歯茎の過剰部分を削り取り、歯のラインを整えることにより、笑ったときの歯茎の露出を抑えます。

メリット

• 持続的な改善: 一度手術を行えば、長期的にガミースマイルを改善することができます。再発のリスクが少ないため、手術後に長期間にわたって満足した結果を得ることができます。
• 効果が確実: 歯茎の整形手術は、歯茎の露出を物理的に削減するため、他の治療方法よりも確実な改善が期待できます。

デメリット

• 手術によるリスク: 手術後には腫れや痛みが生じることもあります。
• ダウンタイムが必要: 手術後は回復に時間がかかるため、数日から２週間程度のダウンタイムが必要です。通常の整形手術に比べると、歯茎は治りが早いためダウンタイムは短めです。
• 治療する人の技術に左右される：診断及び治療技術が大切になってきます。特に重要なのが歯茎を切除するだけでよいのか、中の骨も整形する必要があるのか事前し診断することが大切です。ここを間違えてしまうと、後戻りしてしまいます。

唇が上がりすぎるのが原因の場合

笑ったときに、上唇を引き上げる筋肉（上唇挙筋）が強すぎると、歯茎が目立ちやすくなります。特にこの筋肉が発達していると、自然に唇が大きく引き上がり、歯茎が露出しやすくなります。

歯の長さが正常で、歯の位置も正常だがガミースマイルになっている場合はこのケースとなります。

唇が上がりすぎるのが原因のため、マウスピース矯正で治療は困難です。

唇が上がりすぎるのが原因の治療方法①→ボトックス注射

ボトックスは、ボツリヌス毒素を含む注射薬で、特定の筋肉の働きを一時的に抑制することができます。ガミースマイルの場合、笑ったときに上唇を過剰に引き上げる筋肉（上唇挙筋）にボトックスを注入することで、唇の引き上がりを抑制し、歯茎の露出を減少させます。ボトックスは一般的に1回の治療で効果が現れ、数ヶ月間持続します。

メリット

• 非侵襲的: 外科手術を行わず、注射だけで効果が得られるため、体への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
• 手軽で痛みが少ない: 注射は局所麻酔なしでも行うことができ、痛みも少ないため、比較的簡単に治療を受けることができます。

デメリット

• 効果の持続時間が限られている: ボトックスは数ヶ月程度の効果しか持続しません。そのため、効果を持続させるためには定期的に注射を受ける必要があります。
• 顔の表情に影響を与える可能性がある: 上唇挙筋を過度に抑制しすぎると、笑顔や表情が自然でなくなることがあり、顔の印象に違和感を感じることもあります。

唇が上がりすぎるのが原因の治療方法②→リップリポジショニング

ボトックスと同じ、唇を上がりにくくする目的で行われる処置で、外科的に唇の裏の粘膜を縫い合わせて唇が上がりにくくする処置となります。

メリット

• 比較的長期間維持される: ボトックスのように数ヶ月で戻るということはありません。
• 簡単な日帰り手術でできる: 局所麻酔のみで行うことができ、痛みも少ないため、比較的簡単に治療を受けることができます。

デメリット

• 術後の腫れや痛み：手術後には一時的な腫れや痛みが生じる可能性があります。これが数日から数週間続くことがあるため、術後のケアが重要です。
• 後戻り：筋肉の力が強い場合、後戻りする場合もあります。

骨格の問題が主因の場合はマウスピース矯正で対応困難

上顎骨の過成長などの骨格的な問題が原因でガミースマイルになっている場合、マウスピース矯正では限界があります。このような場合は外科手術（外科矯正）との併用が必要になることがあります。

マウスピース矯正と併用のケース

歯並びが悪い、歯が短いなど複数の問題が原因でガミースマイルになっているケースがあります。そのような場合でも当院では、対応は可能となります。通常は歯並びの治療してから、歯茎の治療に移ります。

実際の順番をご覧いただきたいと思います。

まとめ：ガミースマイルは適切な診断が重要

ガミースマイルは、原因によって治療法が異なります。マウスピース矯正は、歯の位置や角度が原因の軽度なガミースマイルに対して効果的ですが、骨格の問題や歯茎の過成長、唇の動きが原因の場合には他の治療法との併用が必要です。

ガミースマイルでお悩みの方は、まずは専門医による適切な診断を受けることが重要です。治療方法の選択は、見た目の改善だけでなく、将来的な口腔内の健康まで考慮して慎重に行う必要があります。当院では無料カウンセリングを実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

【執筆・監修者】

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