八重歯を放置すると後悔する?リスクや判断のためのポイントを解説
『八重歯がチャームポイントだけど、放置しているとデメリットなどはありますか?』
『八重歯をわざわざ矯正する必要はあるのですか?』
『八重歯の矯正で後悔することはありますか?』
日本では可愛らしいイメージが先行している八重歯ですが、実は矯正が必要なことを理解している人はそう多くありません。八重歯は放っておくと様々なリスクがあるので、歯科医院では矯正することを推奨しています。
実は当院にも、八重歯の矯正に関する悩みが多く寄せられています。他院で八重歯の抜歯を勧められた人や、八重歯のせいでほうれい線が出てきてしまった人など、様々な人が相談にいらしてくださいます。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた難しい症例でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。
当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、矯正歯科選びでお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
まずはぜひ当院の矯正治療の症例をご覧ください。当院の技術力が一目でご理解いただけます。
CONTENTS
八重歯を放置すると後悔する?八重歯を放置するリスク8選
①犬歯の本来の機能が発揮されない
八重歯というと見た目の印象が強いですが、実は噛み合わせにも大きく影響します。特に八重歯になりやすい犬歯は、食事の時に重要な役割を果たしています。
例えば、お肉を食べる時のことを想像してみてください。前歯で噛みちぎろうとする瞬間、実は犬歯に大きな力がかかっているのです。犬歯は鋭く尖った形をしていて、食べ物を効率よく噛み切る役割があります。ですが、八重歯によって犬歯が正しい位置になければ、この食べ物を噛み切る機能が十分に発揮できません。
八重歯の患者様からは「お肉が上手く噛み切れない」「食べ物を噛むときに違和感がある」といった声をよく聞きます。これは、本来犬歯が担うべき役割を他の歯が補おうとして、無理な力がかかっているからなのです。
その結果、噛み合わせのバランスが崩れて、他の歯に余計な負担がかかってしまうことも。実は見た目以外にも、毎日の食事に支障をきたす可能性があるのです。
②虫歯や歯周病になりやすい
八重歯は歯と歯が重なり合っているため、毎日のお手入れが難しい状態になっています。どんなに丁寧に歯磨きをしても、歯ブラシの毛先が歯と歯の隙間に届きにくいのです。
特に気を付けたいのが、重なった部分の裏側です。歯ブラシが届かない場所には、食べかすが溜まりやすく、歯垢や歯石ができやすくなってしまいます。当院でも、八重歯の患者様の多くが「歯ブラシを当てづらい」「歯間ブラシが使いにくい」とお悩みを抱えています。
このように、毎日の歯磨きが十分にできないことで、お口の中の細菌が増えてしまいます。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。実際に八重歯がある方は、きれいな歯並びの方と比べて、虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。
③口呼吸になったり口臭がキツくなりやすい
八重歯があると、思わぬところで日常生活に影響が出てくることがあります。例えば、上下の歯がきちんと噛み合わないために、自然と口が開きがちになってしまうのです。
当院に通われている患者様からも「無意識のうちに口が開いている」「唇がしっかり閉じられない」といった声をよく耳にします。このような状態が続くと、知らず知らずのうちに口呼吸の習慣が身についてしまうことも。口呼吸になると、お口の中が乾燥しやすくなってしまいます。
お口の中が乾燥すると、実は大きな問題につながります。唾液には、お口の中を洗浄する作用があるのですが、乾燥によってその機能が低下してしまうのです。その結果、お口の中で細菌が繁殖しやすくなり、気になる口臭の原因に。さらに、その状態が続くと虫歯や歯周病のリスクも高まってしまいます。
④犬歯が口の中を傷つけて口内炎になりやすい
八重歯の方から「口内炎が治りにくい」という悩みをよく聞きます。これには、実は八重歯特有の原因があります。
通常、犬歯は適度な角度で生えているため、唇の内側に自然とフィットします。ですが、八重歯の場合は犬歯が前に飛び出した状態になっているため、常に唇の内側に当たってしまうのです。
特に会話をする時や食事の時は、唇を動かす機会が多いため、知らず知らずのうちに唇の内側が傷ついてしまいます。実際に「同じ場所に何度も口内炎ができる」「口内炎ができると、歯が当たって余計に痛くなる」という患者様は多いです。
さらに、八重歯があることで歯磨きが十分にできないため、お口の中の細菌が増えやすい環境に。そのため、一度口内炎ができてしまうと、なかなか治りにくく、炎症が長引いてしまうことも多いのです。
⑤噛み合わせが悪く他の歯に過剰な負荷がかかる
八重歯は、一本の歯並びの問題だと思われがちですが、実はお口全体に影響を及ぼしています。特に八重歯になりやすい犬歯は、かみ合わせの要となる大切な歯なのです。
例えば、きれいな歯並びの場合、食べ物を噛んだ時の力は、すべての歯に均等に分散されます。ですが、八重歯によって犬歯が正しい位置にないと、この力の分散がうまくいかなくなってしまうのです。当院でも「奥歯に力が入りすぎる」「特定の歯が徐々に痛くなってきた」という症状を訴える患者様が多くいらっしゃいます。
このように、一部の歯に過剰な負担がかかり続けると、様々な問題が起きてきます。負担のかかっている歯は早く痛んでしまいますし、逆に、普段使わない歯の周りの顎の骨は徐々にやせ細ってしまいます。八重歯は、見た目だけでなく、歯の寿命にも大きく関わる問題なのです。
⑥知覚過敏を引き起こす可能性がある
犬歯は、歯並びの中でもとても特殊な役割を持っています。まず、他の歯と比べて一番長く生えているため、上下の歯を噛み合わせた時に最初にぶつかる歯なのです。この特徴によって、食べ物をしっかりと噛み切ることができ、正しい噛み合わせの起点にもなっています。
また、犬歯には奥歯を守る大切な役目もあるのです。奥歯は縦方向の力には強いのですが、横からの力に弱いという特徴があります。普段何気なく行っている食事の時も、実は顎は縦だけでなく、横にも動いているんです。その時、犬歯が横からの力を上手く受け止めることで、奥歯への負担を防いでいるのです。
ですが、八重歯によって犬歯の位置がずれてしまうと、この大切な機能が失われてしまいます。当院の患者様からも「冷たい物がしみるようになった」「温度に敏感になって食事が怖い」という声をよく聞きます。これは、本来の噛み合わせが崩れることで歯が徐々に傷んでしまい、知覚過敏を引き起こしてしまうからなのです。八重歯は、知らず知らずのうちに歯の健康を損ねてしまう原因にもなるのです。
⑦肩こりや頭痛を引き起こすことがある
八重歯の影響は、実はお口の中だけにとどまりません。意外かもしれませんが、慢性的な肩こりや頭痛の原因になっていることもあるのです。これは、八重歯によって起こる噛み合わせのズレが、徐々に全身に影響を及ぼしていくためです。
特に注目したいのが、顎の関節への影響です。普段何気なく行っている咀嚼も、実は顎の関節を中心とした複雑な動きによって成り立っています。八重歯があることで噛み合わせがズレていると、顎の関節に余計な負担がかかってしまうのです。
当院では、「なかなか治らない肩こり」「原因不明の頭痛」でお悩みの方が、実は八重歯が原因だったというケースをよく経験します。これは、顎の関節への負担が首の周りの筋肉の緊張を引き起こし、それが徐々に肩や頭に影響を及ぼしていくためなのです。意外かもしれませんが、八重歯の治療によって、これらの症状が改善するケースも少なくありません。
⑧海外では嫌がられてしまうこともある
八重歯の捉え方は、実は国によってかなり異なります。日本では「可愛らしい」「愛嬌がある」といったポジティブなイメージを持つ方も多く、特に若い女性の間では「チャームポイント」として捉えられることも。でも、実はこの考え方は日本特有のものなのです。
海外に目を向けてみると、八重歯への印象はガラッと変わります。例えば欧米では、八重歯の尖った形状が「ドラキュラ」や「悪魔」のイメージと重なることから、あまり良い印象を持たれていません。また、中国では「虎の牙」を連想させることから「幸せが逃げてしまう」「家族との別れを早める」といった言い伝えまで存在するのです。
そのため、海外では八重歯の治療は一般的なエチケットとして認識されています。子供のうちから矯正治療を始めるのが当たり前で、八重歯を放置することは教養やマナーの問題とさえ考えられているのです。
当院にも、海外赴任や留学を控えた患者様が「現地で違和感を持たれたくない」と来院されることがあります。健康の側面だけでなく、こういった面でも八重歯にはデメリットがあるのです。
八重歯(犬歯)を抜歯すると後悔する?
「邪魔な八重歯さえ抜いてしまえば顔がスッキリ変わるはず」と感じるかもしれませんが、基本的に八重歯は抜かずに歯科矯正で整えます。
八重歯になることが多い「犬歯」は、28本ある永久歯のうちでも重要な役割をもつ歯です。たとえば、奥歯で噛み合った状態から横に歯ぎしりをしたとき、犬歯だけが当たって奥歯が当たらないように隙間を作る「犬歯誘導」という特別な役割をもちます。
奥歯は上下方向にかかる力には強いものの、歯ぎしりのように横にスライドする力には弱いです。犬歯誘導があることで、奥歯を横方向の力から守り、安定したいい噛み合わせを保てます。
八重歯の歯科矯正で抜歯矯正になる場合も、八重歯ではなく一つ後ろの小臼歯や神経を取っている歯などを抜歯するのがほとんど。
噛み合わせの安定や奥歯を守るためにも基本的には、犬歯はできるだけ残しておくべきと考えられています。
八重歯の矯正で後悔することはある?
ここまで八重歯を矯正すべき理由、八重歯を放置することのリスクやデメリットについてご説明しました。ただし八重歯の矯正を行ったことで、かえって後悔してしまう患者様もおられます。
ここではなぜ八重歯を矯正して後悔することがあるのか、どうすれば後悔のない矯正治療を受けられるのかをご説明します。
- 八重歯(犬歯)を抜歯してしまった
- 想像以上に矯正の期間が長かった
- ワイヤー矯正の痛みや違和感が耐え難かった
以下でより詳しくご説明します。
①八重歯(犬歯)を抜歯してしまった
八重歯の矯正で最も後悔する可能性が高いのが、実は安易な抜歯治療で、八重歯(犬歯)を抜いてしまったケースです。
犬歯は、お口の中で非常に重要な役割を果たしています。例えば、食べ物を噛み砕く時の主役となるのが犬歯です。また、無意識のうちに行ってしまう歯ぎしりの際にも、犬歯が奥歯を守る重要な役目を果たしています。
特に注意が必要なのは、抜歯後の顎関節への影響です。犬歯を抜いてしまうと、本来犬歯が受け止めていた力が奥歯に集中してしまい、顎関節症を引き起こすリスクが高まってしまいます。実は顎関節症は、一度発症してしまうと治療が難しい厄介な症状です。薬物療法や理学療法など、様々な治療法が試されていますが、残念ながら決定的な治療法は見つかっていません。
そのため当院では、できる限り抜歯を避けた矯正治療を心がけています。一時的な見た目の改善よりも、長期的な歯の健康を第一に考えた治療計画を立てることが、後悔のない治療につながるのです。関節症の治療法は、薬物療法や理学療法など歯科医院によってさまざまですが、効果の高い治療法が明確となっていません。治療法が明確ではない顎関節症になる可能性が高いため、後悔するでしょう。
②想像以上に矯正の期間が長かった
矯正治療を始める前に、多くの患者様が「どのくらいの期間で治るの?」と不安を感じています。実は、この治療期間への認識が甘いと、後々後悔につながってしまうことが多いです。
一般的な矯正治療は、早くても2年、場合によっては3年以上かかることもあります。これは、歯を健康的に動かすためには、時間をかけてゆっくりと進める必要があるからです。「思ったより時間がかかる」という声をよく耳にしますが、これは安全で確実な治療のために必要な時間なのです。
大切なのは、最初から現実的な治療期間を理解しておくこと。「すぐに治る」と思い込んでしまうと、途中で心が折れてしまう可能性も。当院では初診時に、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療期間をしっかりとご説明させていただいています。きちんとした理解があれば、長期戦でも前向きに治療に取り組めるはずです。
③ワイヤー矯正の痛みや違和感が耐え難かった
矯正治療で最も気になるのが痛みの問題です。特に従来のワイヤー矯正では、どうしても痛みが避けられません。これは歯を動かすために必要な過程なのですが、痛みの強さに驚いて後悔してしまう方も少なくありません。
多くの場合、装置を付け始めたり調整をした2日後〜3日後に痛みのピークを迎えます。「食事ができない」「眠れない」という声も。また、装置を付けてすぐは違和感も強く、「話しづらい」「唇が引っかかる」といった悩みも聞かれます。特に裏側矯正の場合は、装置が直接舌に当たるため、より強い痛みや違和感を感じやすいです。
実はこうした痛みや違和感を避けるためには、マウスピース矯正がぴったりです。マウスピース矯正なら、ワイヤーのような強い痛みはほとんどありません。また、食事の時は外せるので、痛みを我慢しながら食べる必要もありません。
さらに、マウスピースは透明で目立たないため、見た目の心配もほとんどありません。「人目が気になって矯正を躊躇していた」という方にも、自信を持っておすすめできる治療法です。痛みの少ない快適な矯正治療をお探しの方は、ぜひマウスピース矯正をご検討ください。
まとめ:後悔しない八重歯治療なら当院マウスピース矯正歯科
このページでは、八重歯の放置と矯正、それぞれの「後悔」についてご説明してきました。八重歯は確かにチャームポイントになる場合もありますが、そのまま放置することで様々な健康上のリスクが出てくることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、八重歯の程度によって最適な治療方法は変わってきます。さらに、放置することで虫歯や歯周病などの二次的な問題が発生すると、治療期間も費用も増えてしまいます。早めの治療が、結果的に後悔の少ない選択につながるのです。
もし八重歯矯正治療でお悩みの方がいらっしゃいましたら当院にご相談ください。まずしっかりとお話を聞かせていただきたいと思います。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、矯正治療のご契約前にフェイスシミュレーションによる歯列・顔貌のシミュレーションを行っております。シミュレーションで、実現可能な範囲で患者様の理想の顔貌を追求し、その通りに歯列を矯正することで、矯正治療後に口元が引っ込みすぎてしまったり、横顔が理想の形状にならなかったといったトラブルを防ぎます。
当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、矯正歯科選びでお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
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【執筆・監修者】
Mouth Peace 矯正歯科 院長
中村竜三 (歯学博士)
インビザラインドクター
国際口腔インプラント学会認定医
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