インビザラインは「つらい」矯正なのか?マウスピース矯正で違和感を覚える原因と対策
『インビザラインは意外とつらいって聞いたけど、本当でしょうか?』
『友達がマウスピース矯正を途中で辞めたので、私も最後まで頑張れるか不安です…』
『インビザライン矯正中につらくなったらどうしたらいいの?』
インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正といえば、手軽で簡単に受けられる矯正治療というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、マウスピース矯正ならではの大変さだったり、矯正に伴うご不便なども存在しています。
そういったことを全く知らずに気軽なイメージだけで治療を開始し、後になって『治療がつらい…』と後悔してしまう患者様もおられるようです。そこでこのページでは、インビザラインがつらいと感じる原因や、つらさを解消するための対応、つらい思いをしないための事前知識について解説します。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた難しい症例でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。
まずはぜひ当院の矯正治療の症例をご覧ください。当院の技術力が一目でご理解いただけます。
CONTENTS
インビザラインがつらい原因について
インビザラインで矯正治療を行っている際に、つらいと感じる原因は、主に以下の7点です。
- ①長時間の装着がしんどい(1日20時間)
- ②歯が動く痛みがつらい
- ③歯が動いている実感が得られていない
- ④マウスピース(アライナー)の管理が大変
- ⑤マウスピースの装着時に噛み合わせに違和感が生じた
- ⑥装着がつらくてサボってしまい、歯が計画通りに動かなかった
- ⑦想像通りの見た目にならなかった
以下でそれぞれ詳しくご説明しますので、ぜひご覧ください。
①長時間の装着がしんどい(1日20時間)
インビザライン矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。持続的に力をかけ続けないと、歯を動かすことはできないためです。生活スタイルや環境によっては、長時間マウスピースを着けることや、マウスピースの着脱を面倒に感じ、つらくなってしまうという方もいらっしゃいます。
その点では、24時間ずっと付けっぱなしのワイヤー矯正の方が楽そうだと感じられるかもしれません。ただし、ワイヤー矯正の場合は、食事中もワイヤーが付いたままのため、食べ物を噛むときに強い痛みを感じたり、ワイヤーに食べ物が引っかかってしまうストレスが大きいです。
一方、インビザライン矯正は、マウスピースを外して食事ができるため、食事中の痛みや、装置に食べ物が引っかかってしまうことはほとんどありません。
②歯が動く痛みがつらい
インビザライン矯正では、マウスピースを装着することによって、歯を動かすための力がずっとかかっている状態になるため、痛みを感じることがあります。
特に、初めてマウスピースを装着したときや、マウスピースを交換した直後は、マウスピースの締め付け感に慣れていないことや、新しいマウスピースの形に歯並びが追いついていないことから、痛みを感じやすいです。
そのため、つらいと感じる方もいらっしゃいます。とはいえ、マウスピース矯正の痛みは、ワイヤー矯正に比べたら軽度なものです。ワイヤーで強く歯を締め付けるワイヤー矯正と違って、マウスピース矯正は、1枚ずつわずかに形の異なるマウスピースを使って、少しずつ歯を動かしていくことができるからです。
『痛みが苦手でワイヤー矯正はできそうにないから』という理由でマウスピース矯正を選ばれる方はとても多いです。
③歯が動いている実感が得られていない
インビザライン矯正を始めて数か月経ったものの、思っていたよりも歯が動かなくてつらくなってしまったという方もいらっしゃいます。
1日20時間以上マウスピースを装着できていないことが原因であるケースが多いのですが、患者様がしっかりと装着時間を守っているのに歯が動かない、というケースもあります。
その場合、治療計画が不十分だった、歯を動かすために必要なアタッチメント装着などの処置がされていなかった等、そもそもの治療方法の問題である可能性があります。
④マウスピース(アライナー)の管理が大変
インビザラインで使用するマウスピース(アライナー)は、取り外し可能で破折の可能性があるため、食事の時には外さなければなりません。また、外した際にはしっかりと清掃しなければなりません。
通常インビザラインは患者様に複数枚のマウスピースをお渡しし、決まった日数の装着を終えるごとに新たなマウスピースに付け替えます。万が一マウスピースが破損したり紛失した場合、次のマウスピースを装着してしまうと、本来の治療計画と異なるタイミングでの装着になるため、こういったことは推奨されません。破損・紛失したマウスピースの作り直しが必要になります。
このように、外した際に紛失しないための管理や清掃がインビザライン矯正では必要なため、面倒臭さやつらさを感じる部分でもあります。
⑤マウスピースの装着時に噛み合わせに違和感が生じた
インビザライン矯正に限ったことではありませんが、矯正治療では歯を動かす過程で一時的に噛み合わせがおかしくなることがあります。このことにより、食事が取りにくくなったり、喋りにくくなったりする可能性があります。
食事をする楽しみが減ることや他人との会話がしづらくなるため、治療に対するモチベーションが下がってしまうことがあります。
⑥装着がつらくてサボってしまい、歯が計画通りに動かなかった
ここまでご説明したような理由で、インビザラインがつらいと感じて装着をサボってしまい、1日20時間の装着時間を満たせなかった結果として歯が治療計画の通りにうごかなかった、という患者様も少なくありません。
インビザラインがつらくて装着したくない、サボりたいという気持ちは理解できますし、着けなくてもいいですよと言いたいところですが、歯科医師の立場としては『サボっていい』とは絶対にいえません。なぜならサボってしまうことで、歯が計画通りに動かずに治療期間が長引いたり治療計画が再考になることで、患者様がもっとつらい思いをされることを知っているからです。
⑦想像通りの見た目にならなかった
インビザライン矯正終了後に自分が思っていた歯並びとは異なり、治療前と比べてさらに歯並びが悪くなってしまうことがあります。長期間の治療後に、自分が思っていた理想の歯並びとは違うものが出来上がると、つらさを大きく感じます。
また歯並びは想像通りになったものの、思っていたのと異なる顔貌になってしまうようなケースもあります。よくある事例としては、出っ歯の矯正の際に歯を引っ込めすぎた結果、歯並びは綺麗になっているのに口元が引っ込みすぎていて、口元のボリュームがない老人のような顔貌になってしまい、つらい、後悔している、という患者様もおられます。
治療前にしっかりと、どのような歯並びになるのか、どのような顔貌になるのか、担当の歯科医師と共に確認する必要があります。
インビザラインがつらい、続けられないと感じた場合の対策
ここからは、インビザラインがつらい、もう続けられない、と感じた場合の対策・対処法について具体的にお話します。
- 痛みがつらい場合の対策
- 違和感がつらい場合の対策
- マウスピースを着ける行為そのものが面倒、つらい場合の対策
- 歯の動きが悪くてつらい場合の対策
- 想像通りの見た目にならずにつらい場合の対策
以下でそれぞれ詳しくご説明します。これらの対策を行うことで、必ずつらさが軽減できるというわけではありませんが、試してみる価値はありますし、治療を受ける前に対策を知っておけば心に余裕もできるのではないでしょうか。
痛みがつらい場合の対策
インビザライン矯正中に痛みを感じる場合は、市販の痛み止めも含め、痛み止めを服用すると効果的です。一時的な矯正力がかかることによる痛みの場合は、痛み止めの服用のみで解決することが多いです。痛み止めを飲んで数日様子を見て、それでも痛みが続く場合は担当医に相談するようにしましょう。
痛みがつらくて一時的にインビザラインの装着を辞めてしまう方もいますが、最悪の場合は治療計画に大きな乱れが生じてインビザラインの再作成や追加の費用がかかることもあり得ます。お痛みを感じる中で冷静に判断するのは大変だとは思いますが、痛み止めの服用を服用しても痛みが治まらない場合は必ず担当医と相談してください。
違和感がつらい場合の対策
初めてマウスピースを装着したばかりのときは、マウスピースで歯を圧迫されることに対して、痛みや違和感を覚えられる方が大半です。しかしながら、初めての装着から3日~1週間もすれば慣れてきて、違和感も痛みもだんだんとなくなっていきます。その後は、締め付け感程度の感覚となり、気にせずに過ごせるようになる方がほとんどです。
また、新しいマウスピースに交換した直後の2日~3日程度の間は、新しいマウスピースの形と今の歯並びとにまだ差があるため、違和感や痛みが生じます。歯並びがマウスピースの形に合わせて動いてくれば落ち着きますので、そのまま装着をつづけてみましょう。何日経っても違和感が続く場合は、当初の治療計画と実際の歯の動きにズレが出ている場合もありますので、担当医に相談しましょう。
マウスピースを着ける行為そのものが面倒、つらい場合の対策
マウスピースの装着が面倒でつらい場合は、まずはとにかく慣れることです。最初は面倒に感じていても、慣れてくると、マウスピースの装着がすっかり当たり前の習慣になってしまうという方がほとんどです。まずは、がんばって続けてみましょう。
また、治療中の楽しみを見つけて矯正のモチベーションを上げることも大切です。矯正が完全に終わるまでずっと装置を付けっぱなしのワイヤー矯正とは違い、透明のマウスピース矯正は、矯正中にだんだんと歯並びが綺麗になっていく様子がわかりやすい矯正方法です。歯並びの変化が感じられると、マウスピースを装着していた効果を実感できて、装着をつづけるモチベーションにつながります。
毎日、鏡で見ているだけではわかりづらい変化も、写真やシミュレーションと合わせて見てみると、しっかりと動いていることがよくわかります。治療スタート時の歯並びの写真やシミュレーションを用いて、変化を視覚的に見せてくれる歯科医院なら、より変化を楽しみながらマウスピース矯正をつづけることができます。
歯の動きが悪くてつらい場合の対策
インビザラインの効果を最大限に発揮するためには、1日に20時間以上の装着が推奨されています。この装着時間を厳守することで、計画通りに歯が動き、治療期間の延長を防ぐことができます。マウスピースの装着時間を維持するために、日々のルーティンを整え、リマインダーやアラームを活用すると良いでしょう。
それでも歯が動かない場合には、治療計画の見直しなどが必要な可能性があります。歯がしっかり動いていない場合、新しいマウスピースに付け替えた際に歯並びとのギャップが大きく、強い違和感が生じるかと思うので、そういった場合は次回の受診日を待たずに担当医に相談してください。
想像通りの見た目にならなかった場合の対策
インビザラインで想像通りの見た目にならない原因は、主に2点です。
- 歯並びが綺麗に並ばなかった
- 顔貌が理想的なものにならなかった
こういったトラブルを避けるためには、マウスピース矯正に精通した歯科医院で治療を受ける必要があります。しかし歯並びはまだしも、顔貌まで診断してくれる歯科医院は少ないのが実情です。
想像通りの見た目にならずにつらい思いをされている患者様には、再矯正という手段もあります。再矯正はより高い技術力を求められ、特に矯正治療の際に抜歯を行っていると、再矯正が非常に難しく、大掛かりな治療になることもあります。場合によっては、再矯正を行っても理想の顔貌にはできないようなケースも、残念ながらございます。
それでもなんとかしたい、望みがあるなら賭けてみたいという方は、ぜひ当院を受診ください。当院の院長はマウスピース矯正について専門的に治療を行っており、他院では治療が難しいケースや他院で治療した患者様の再矯正もこれまで何度も行ってきました。当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、一度ご相談ください。
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インビザラインとワイヤー矯正、よりつらいのはどっち?
インビザラインがつらいのであれば、ワイヤー矯正を検討しようと考える患者様もおられるかと思います。では実際のところ、インビザラインとワイヤー矯正、どちらがよりつらいと感じる患者様が多いのでしょうか?
ワイヤー矯正は痛みが強い
ワイヤー矯正は、金属のブラケットとワイヤーを使用し、これらが直接歯に固定されます。矯正初期には、ブラケットが口内の粘膜に擦れることによる痛みや違和感、またワイヤー調整時の圧力による痛みが生じることがあります。
これらの痛みは、治療の進行と共に減少することが多いですが、患者さんによっては痛みが強く感じられて、治療を断念される場合もあります。また、矯正装置が破損した場合、緊急の歯科診療が必要になることもあります。
インビザラインは取り外しが面倒と感じる方が多い
インビザラインは食事や歯磨きの際など、1日に何度も着脱をする必要があります。着脱できることには、お口の中の衛生環境を保ちやすいといったメリットがある一方で、面倒に感じるというデメリットもあります。
特に外出先での食事や飲み物を摂る際には、マウスピースの取り扱いに注意が必要です。
また、マウスピースの取り外しによる紛失や破損のリスクもあり、患者さんにとっては心配の一因となります。
当院ではインビザラインの方が患者様のご負担が少ないと考えています
このように、一長一短あるインビザラインとワイヤー矯正ですが、当院ではそれでも、インビザラインの方が患者様のご負担は軽減されると考えております。
私がマウスピース矯正を専門的に扱い始める以前に、ワイヤー矯正とインプラントを併用した大規模な治療を行う患者様を担当したことがありました。インプラントは外科手術を伴うため、インプラント治療を併用するのは患者様にとって負担が大きく不憫に思っていました。
治療が終わった後に患者様に、『治療期間中、何が一番辛かったですか?』と質問をしてみたところ、てっきりインプラントの手術が辛かったと答えると思っていたのですが、患者様は『ワイヤー矯正の時の歯が動く痛みや、装置の金属が口の中に当たる痛みが何より辛かった』と答えられたのです。
私はてっきり、外科手術を伴うインプラント治療が痛かった、怖かった、辛かった、と言われると思っていたので、インプラント以上にワイヤー矯正が辛かったのか、ワイヤー矯正の痛みはそんなに患者様にとってのご負担になっているのかと、とても驚きました。それがきっかけで、本格的にマウスピース矯正について勉強し始め、今ではマウスピース矯正について歯科医師に教えるセミナーで登壇したり、マウスピース矯正について歯科医師からの相談を受けるまでになりました。
少し余談にもなってしまいましたが、当院ではやはり、患者様のご負担はマウスピース矯正(インビザライン)の方が少ないと考えております。
まとめ:つらい思いをしないためには|マウスピース矯正歯科までご相談ください
このページでは、インビザラインがつらいと言われている理由や、つらい場合の対処法、ワイヤー矯正とどちらがつらいのか?といった内容についてご説明しました。
マウスピース矯正に限らず、矯正治療を行う際には、歯が動く痛みをはじめ多かれ少なかれつらい部分はあるかと思います。しかしそれでも、ワイヤー矯正の痛みと比べると、ほとんどの方にとってインビザラインの方が負担の少ない治療になるはずです。
また治療中のつらさももちろんですが、患者様が最もつらいと感じるのは、治療が終わった際に理想の歯並びや顔貌を実現できなかったということかと思います。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、矯正治療のご契約前にフェイスシミュレーションによる歯列・顔貌のシミュレーションを行っております。シミュレーションで、実現可能な範囲で患者様の理想の顔貌を追求し、その通りに歯列を矯正することで、矯正治療後に口元が引っ込みすぎてしまったり、横顔が理想の形状にならずに、患者様がつらい思いをされることのないように対策しております。
当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、矯正歯科選びでお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
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