インビザライン・ファーストで失敗・後悔しないために親御様が知っておきたいポイント

『子どものうちに矯正を始めたほうが良いと聞いたけれど、実際どうなんだろう?』
『インビザライン・ファーストを検討しているけれど、失敗しないか心配』
『周囲に「やめたほうがいい」と言われて不安になった』
当院にご相談に来られる親御様からも、こうしたお声をいただくことが少なくありません。
透明なマウスピースを使って矯正を行う「インビザライン・ファースト」は、従来の小児矯正とは異なるメリットを持つ新しい治療法です。しかし一方で、治療への理解が不十分なまま始めてしまうと、「思っていた結果と違った…」というケースが起こることもあります。
そこでこのページでは、インビザライン・ファーストの基本的な知識から、実際に起こり得る失敗例、その回避方法、そして当院での取り組みまでをわかりやすく解説します。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、マウスピース矯正を活用したお子様にも親御様にも負担の少ない小児矯正をご提供しております。院長の中村はすでに500以上の症例でマウスピース矯正を行っており、ワイヤー矯正の実績も豊富な、矯正治療のスペシャリストです。
一期治療だけで顎の拡大と歯列の矯正どちらも行えること、通院が3ヶ月〜4ヶ月に1回で良いこと、将来のお子様のお顔立ちまで加味した治療であることなどが、当院の小児矯正の強みだと考えております。大阪府松原市・堺市エリアでお子様の歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
CONTENTS
インビザライン・ファーストとは?

インビザライン・ファーストとは、お子様の成長期に合わせて行うマウスピース型の矯正治療です。
従来のワイヤー矯正や床矯正装置とは異なり、透明で目立ちにくいマウスピースを用いることで、見た目のストレスや痛みを抑えながら治療を進めることができます。
また、歯を並べるだけでなく、成長途中の顎の幅やバランスを整えることも可能なため、「顎の成長コントロール」と「歯列矯正」を同時に行えるという点が大きな特徴です。
一般的に、矯正治療は「顎を広げる一期治療」と「歯並びを整える二期治療」の2段階に分かれますが、インビザライン・ファーストではこれらを1つの治療でまとめて進めることができるケースも多く、治療期間や通院回数の軽減にもつながるとされています。
対象となる年齢や適応症例について
インビザライン・ファーストの対象となるのは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」のお子様です。おおよそ6歳〜10歳前後が目安とされており、この時期は顎の成長が活発で、矯正の効果が出やすいタイミングです。
適応となる症例には以下のようなものがあります。
- 歯並びがガタガタしている(叢生)
- 出っ歯や受け口などの咬み合わせのズレ
- 顎の横幅が狭く、歯が並ぶスペースが不足している
- 永久歯が綺麗に生えるようなスペースを確保したい
- 将来もし歯並びが悪くなっても抜歯矯正は避けたい
ただし、すべての症例に対応できるわけではなく、顎の骨格や成長バランスによっては他の矯正方法が適していることもあります。
また親御様の意向によっては、顎を広げないほうが良いケースもあります。例えばお子様の顎が特に小さいわけではなく、将来もし歯並びが悪くても抜歯矯正に抵抗がないのであれば、あえて顎を拡大する必要はありませんし、顎の拡大で口元が突出するリスクも回避できます。
このように当院では、お顔立ちの将来までを見据えた診断を行い、適切な治療法をご提案しています。
インビザライン・ファーストのメリットとデメリット
小児矯正にはインビザラインファースト以外にも、さまざまな方法があります。床矯正や急速拡大装置、クワドヘリックス、他のマウスピース矯正装置など、挙げるとキリがありません。
ここではインビザラインファーストと他の小児矯正装置を比べた際の、メリットとデメリットをご説明します。
メリット
目立たないので学校や習い事などでも安心

インビザライン・ファーストは、透明なマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくいのが大きな特徴です。学校生活や習い事、放課後にお友達と遊ぶ際など、見た目を気にしやすいお子様にとって、これは非常に大きなメリットです。
従来のワイヤー矯正や床矯正のように金属の装置を使わないため、「矯正中であることを他人に気づかれたくない」というお子様の心理的な負担を軽減することができます。
取り外し可能で衛生的
マウスピースは取り外しができるため、普段どおりに歯磨きができ、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットがあります。
固定式の矯正装置はどうしても歯ブラシが届きにくく、磨き残しが虫歯の原因になりやすいです。小児矯正の時期のお子様の歯には乳歯と永久歯が混在しており、乳歯はより虫歯になりやすい特徴があります。インビザライン・ファーストであれば、食事や歯磨きの際にマウスピースを外してケアできるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えることができます。
また、取り外しが可能ということは、スポーツや楽器の演奏の際にも柔軟に対応出来るということです。お子様の生活の質を下げずに矯正を続けられるというメリットにも繋がります。
痛みや違和感が少ない
従来のワイヤー矯正や床矯正と比べて、マウスピース矯正は歯にかかる力が穏やかです。そのため、痛みや違和感が少なく、お子様が途中で治療を嫌がってしまうリスクを減らすことができます。
またワイヤー矯正や床矯正が金属を使用するのに対して、マウスピースは滑らかな素材でできているため、口の中を傷つけにくい点も人気の理由です。矯正中に口内炎や頬の内側の傷ができてしまうといったトラブルも、インビザライン・ファーストでは起こりにくい傾向があります。
デメリット
お子様の装着習慣に治療の成否が左右される

インビザライン・ファーストは、1日20時間以上の装着が基本とされています。しかし、お子様の場合は矯正への意識がまだ十分でないことも多く、マウスピースを正しく装着できていないケースも見受けられます。
例えば学校や遊びに行っている時など、親御様の目の届かない場所ではこっそり外してしまうお子様もおられます。装着時間が不足すると歯の動きが鈍くなり、新しいマウスピースがハマらなくなります。
他にも、装着したマウスピースが気になって舌で触ってしまったり、無意識に噛み潰してしまったりといった行動が、治療の妨げになることがあります。
そのため定期的にキチンとマウスピースを装着できているかチェックするなど、ご家庭での声かけやサポートが治療成功の鍵となります。
適応外の症例もある
インビザライン・ファーストは多くの症例に対応可能ではあるものの、すべての不正咬合に適応できるわけではありません。これをデメリットというべきかはわかりませんが(他の矯正装置も適応外の症例はあるため)、全ての症例に適応するわけではないのは事実です。
小児矯正においては、著しく顎が未発達なケースにおいては、インビザラインファーストなどのマウスピース矯正での対応が難しいことがあります。マウスピース矯正は歯に力を加えることで、歯を支える歯槽骨の発育をコントロールします。しかし著しく顎が小さい場合には、正中口蓋縫合という顎の骨の継ぎ目を開くような治療が必要になります。これはマウスピース矯正では基本的には行えない顎の操作です。
このように適応とならない症例もあるため、治療開始前に「本当にインビザライン・ファーストで治療できるか」を見極める診断が重要です。
学校でも装着しないといけない
マウスピース矯正は「見た目が目立たない」というメリットがある反面、学校でも着けておく必要があるという点で、お子様にとっては負担になることもあります。床矯正など、ご自宅でだけ装着すれば良い装置もあるため、この点はマウスピース矯正のデメリットといえるでしょう。
特に昼食後の歯磨きの習慣が定着していないお子様の場合、マウスピースを外したまま遊びに行ってしまったり、着け忘れたまま授業に戻ってしまったりといったことが起こりがちです。
このような装着忘れや長時間の非装着は、治療期間の延長や計画のズレに直結します。学校生活と矯正治療の両立には、ご家庭とお子様、そして歯科医院の三者での協力体制が欠かせません。
小児矯正にしては費用が高い?
インビザライン・ファーストは、床矯正などと比べると初期費用が高めに感じられることがあります。しかし、治療の全体像で見ると、顎の拡大と歯列矯正を同時に進められるため、二期治療が不要になるケースもあり、トータルの費用は抑えられる傾向にあります。
また、1年半の契約期間中はマウスピースが再作成し放題のため、万が一の紛失時も追加費用がかからない場合が多く、追加費用という面では安心感もあります。
当院では、他の矯正方法と費用の違いや、それぞれのメリット・デメリットも丁寧にご説明しています。
費用面が気になる方も、まずはお気軽にご相談ください。
インビザライン・ファーストは本当に失敗しやすいのか?
ネットで言われる「失敗しやすい」は本当?

「インビザライン・ファースト」で検索をすると、「失敗」「後悔」といったワードが関連づけられて表示されることがあります。
そのため、「子どもにマウスピース矯正をして本当に大丈夫なの?」「やめたほうがいいという声もあるけど…」と、情報の多さに不安を抱かれる親御様も少なくありません。
確かに、マウスピース矯正には「装着時間の管理が必要」「適応外の症例がある」など、正しく理解せずに始めると効果が出づらくなってしまうリスクがあります。しかし一方で、診断・装着・管理が適切に行われていれば、インビザライン・ファーストは非常に高い効果を発揮する治療法でもあります。
つまり、「失敗しやすい矯正」なのではなく、理解不足のまま始めると失敗する可能性がある治療と捉えるのが良いでしょう。このページは全体を通してかなり長くなりますが、ここまで読み進めてくださっているのであれば、最後まで読んで下さって正しい理解を得ていただけると思っています。
親御様が「失敗だった」と感じるケースとは
実際に「失敗した」と感じられるケースは、必ずしも医療的なミスや治療の効果そのものに限られません。むしろ、次のような生活の中での小さな違和感やストレスが積み重なった結果、「やめておけばよかった…」という気持ちにつながるケースが多いのです。
- お子様がマウスピースを嫌がって着けてくれない
- 学校で装着を忘れてしまい、装着時間が不足した
- 食事や歯磨きのたびにマウスピースを着け外しするのが面倒だった
- 思っていたより通院頻度が必要だった
- 「顎が広がる」と聞いていたが、あまり変化が実感できなかった
これらの不満は、治療前に説明や準備が十分であれば予防できたものばかりです。また通院頻度や矯正による変化については、歯科医院の技術によっても変化するために、医院選びも重要です。当院ではこうした「小児矯正を開始してから感じるギャップ」を最小限に抑えるために、事前カウンセリングで徹底的にご説明しております。
成功率を上げるには「医院選び」も重要

インビザライン・ファーストは、全国どこでも同じ結果が出るわけではありません。診断力、治療計画の立案力、経験症例数などによって、効果の出方やトラブルの起きやすさには明確な差が出てきます。
特に小児矯正では、「お顔立ちまで含めてどう導くか」「いつ始めるべきか」といった成長期ならではの視点が求められます。
医院選びでは以下のようなポイントに注目するとよいでしょう。
- 小児矯正の症例実績が豊富であるか
- マウスピースとワイヤーの両方に対応しているか
- CTやスキャナーを使った診断環境が整っているか
- 初診時に骨格や成長予測まで含めた説明があるか
当院では、500症例以上のマウスピース矯正実績をもとに、お子様の未来まで見据えた安心・丁寧な治療を提供しています。
インビザライン・ファーストで考えられる失敗例
お子様の装着・管理に関するトラブル
インビザライン・ファーストは、1日20時間以上の装着が前提となる治療です。しかし実際には、お子様がマウスピースの存在を忘れてしまったり、違和感から外してしまうといったことも珍しくありません。
たとえば、学校の給食後にマウスピースを着け忘れて外遊びに出てしまい、帰ってきたときには「どこに置いたか覚えていない」といったケースもあります。さらに、マウスピースを気にして舌で押したり、無意識に噛んでしまうことで、破損や変形が起こることもあります。
こうした事態が重なると、歯が治療計画通りに動かなくなったり、マウスピースが合わなくなるなどのトラブルが生じ、治療がストップしてしまうこともあります。
インビザライン・ファーストは契約期間内であればマウスピースの再作成が可能な仕組みですが、再作成には通常2〜3週間を要し、その間は治療が進みません。これが繰り返されると、1年半という契約期間内に治療が終わらない可能性すらあります。
そのため、装着の習慣づけや家庭での管理サポートが欠かせません。小児矯正においては「お子様に任せきりにしない」という姿勢がとても大切です。
お口のケア不足で虫歯・歯周病リスクが上がる

マウスピースは歯を覆う構造のため、口腔内に汚れや細菌が溜まりやすい傾向があります。特に、お子様がしっかりと歯磨きをしないままマウスピースを装着してしまうと、虫歯や歯肉炎の原因となることがあります。
また、学校など外出先では歯磨きのタイミングが取りにくく、毎日のケアが雑になりがちなのも小児矯正における注意点のひとつです。
矯正期間中に虫歯治療が必要になれば、マウスピースを一時中断しなければならない場合もあります。口腔衛生の悪化が、矯正計画そのものを狂わせてしまうこともあるのです。
当院では、マウスピースの装着指導だけでなく、歯磨きやマウスピースの洗浄方法まで丁寧にレクチャーしています。保護者の方と連携して、日々のケアの質を維持していくことが、失敗のない治療に繋がります。
骨格や成長の見極めを誤った「診断ミス」
インビザライン・ファーストの大きな特長は、顎の拡大と歯列の矯正を同時に行える点にあります。しかし、これは裏を返せば「顎の成長予測を見誤ると、大きな後悔につながる可能性がある」ということでもあります。
たとえば、将来的に上顎が前に出やすい傾向のあるお子様に対して、無理に顎を広げてしまうと、いわゆる“口ゴボ”と呼ばれる口元の突出感が強調されてしまうことがあります。このような骨格的な問題は、成人後には矯正ではなく外科手術が必要になる場合もあり、心理的・経済的負担が大きくなってしまいます。
また、歯並びだけを見ると問題がないように見える場合でも、CT画像や横顔のシルエットを診ることで、将来的に不調和が生じる可能性があることが分かることもあります。
インビザライン・ファーストは便利な治療法である一方で、「誰にでも適応できる万能な矯正方法ではない」という点を理解しておくことが大切です。
当院では、お子様のお顔立ち・骨格の成長方向までを含めて、矯正が本当に必要かどうか、必要な場合はどの時期が最適かということを、初回のカウンセリングの段階でしっかりと診断しています。
顎を拡げるかどうかは“絶対”ではなく診断次第
「小児矯正では顎を広げるのが正解」と思われがちですが、すべてのお子様に適しているわけではありません。
たとえば、すでに上顎が前に出ているお子様の場合、顎をさらに広げてしまうと、歯並びは整っても出っ歯や口ゴボといった見た目の問題が強調されることがあります。
そのため、場合によっては子どものうちは顎を拡げず、成長が落ち着いてから抜歯矯正でバランスを整える方が横顔が整いやすいという判断になることもあります。
ただし、健康な歯を抜くことに抵抗がある場合には、やはり早期に顎を拡げておけばよかった…と感じることも。このように、どちらが正解かはケースバイケースであり、ご家族の価値観も大切な要素となります。
当院では、将来の顔貌も含めて診断し、必要のない場合には「今は矯正すべきでない」と正直にお伝えしています。まずはお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
治療後の後戻り
矯正治療が完了した後でも、歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。これを「後戻り」といい、特に成長期のお子様ではこの現象が起こりやすい傾向があります。
治療完了後には「保定装置(リテーナー)」と呼ばれるマウスピース型の器具を一定期間装着し、歯の位置を安定させる必要がありますが、このリテーナーもきちんと使用できていなければ、せっかくの矯正成果が台無しになってしまうことも。
また、口呼吸や舌のクセ、頬の筋肉の圧力といった、後戻りを誘発する生活習慣にも注意が必要です。
当院では、矯正治療の終了後も必要に応じてリテーナーの調整や生活指導を行っています。矯正は歯が並んだら終わりではなく、定着がゴールであるという意識で、長期的なサポートを行っています。
インビザライン・ファーストで失敗しないためのポイント
ご家庭でできる「装着サポート」と習慣づけ

インビザライン・ファーストの治療成功には、お子様ご本人の努力だけでなく、保護者の方のサポートが不可欠です。特に、初めのうちは「装着の習慣づけ」が治療の大きな鍵となります。
マウスピースは1日20時間以上の装着が必要とされており、「食後にすぐ戻す」「就寝前に忘れず着ける」といった基本的なルールを守ることが、歯を正しく動かすためにとても重要です。
お子様が装着を忘れてしまいがちなタイミング(学校の昼休み後、友達と遊んでいるときなど)を把握して、出来る範囲での声かけを続けることで、習慣は自然と身についていきます。
また、学校や外出先ではマウスピースを入れるためのケースを持ち歩くことも大切です。持ち歩き用のポーチや、小さなメモ付きの目印など、お子様にとって「続けやすい工夫」を一緒に考えていくことが成功のポイントです。
どうしても装着が難しい場合の選択肢について
どれだけ声かけやサポートをしても、お子様がマウスピースの装着を強く嫌がる、目を離したすきに外してしまうといったケースも、実際には存在します。特に低年齢のお子様や、感覚過敏があるお子様では、マウスピースの存在そのものが強いストレスとなってしまうこともあるのです。
このような場合、かわいそうに感じてしまうかもしれませんが、着脱ができない「ワイヤー矯正」への切り替えが有効な選択肢となることもあります。固定式の装置であれば、取り外してしまう心配がなく、治療を計画通りに進めやすいというメリットがあります。
ただし、マウスピース矯正に特化した専門クリニックでは、ワイヤー矯正を扱っていないケースも少なくありません。そのため、「マウスピースが合わなかったときの次の一手」まで想定して、ワイヤー矯正にも対応している歯科医院を選んでおくことが安心です。
当院では、インビザライン・ファーストをはじめとするマウスピース矯正だけでなく、従来のワイヤー矯正にも対応しております。お子様の性格や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる矯正治療をご提案いたしますので、安心してご相談ください。
口腔内とマウスピースの衛生管理を徹底する
インビザライン・ファーストのようなマウスピース矯正では、装置と歯のあいだに汚れが溜まりやすいという特徴があります。そのため、治療中は通常以上にお口の中とマウスピースの清潔を保つ必要があります。
毎日の歯磨きはもちろんですが、特に食後や間食後は「歯磨き+マウスピースの洗浄」がセットになるよう習慣づけることが大切です。
とはいえ、学校などでは時間の制約もあるため、外出時は「口をゆすぐだけでもOK」「帰宅後は念入りに歯磨き」など、完璧を目指すのではなく、できる範囲で継続しやすい方法を見つけることが成功の秘訣です。
また、マウスピースそのものも定期的に専用の洗浄剤でケアを行うと、ニオイや菌の繁殖を防ぐことができます。ご家庭での声かけと環境づくりが、お子様の“ケア習慣”を育てる第一歩です。
定期的な通院と、歯科医師との情報共有を大切に
インビザライン・ファーストは比較的少ない通院回数で治療が進められるのが特徴です。一般的な歯科医院だと1ヶ月〜2ヶ月に一回の通院、当院の場合3ヶ月〜4ヶ月に一回の通院で小児矯正を行えます。
そして通院回数が少ないからこそ、一回一回の診察が非常に重要です。治療計画と実際の歯の動きに差が生じていないか、マウスピースの装着状態に問題がないかなど、歯科医師が丁寧にチェックすることで、早期の軌道修正やトラブルの予防が可能になります。
また、ご家庭で気づいた小さな変化や不安(最近よくマウスピースを外したがる、以前より痛がる、発音が気になる、など)は、遠慮せずに歯科医院へ伝えてください。当院ではオンライン相談にも対応しておりますので、些細なことでもお気軽にご相談いただけます。
小児矯正は歯科医院、ご家庭、お子様の三者が協力することで、失敗を防いでスムーズに進められます。親御様は大変なことも多いかと思いますが、歯科医院やお子様に任せっきりにするのではなく、一緒に治療を支えていく意識を持っていただくことが、失敗を防ぐための最大のポイントとなります。
当院のインビザライン・ファーストへの取り組み

顎の成長のコントロールと歯列矯正を並行して行います
インビザライン・ファーストの大きな魅力は、顎の成長をコントロールしながら、同時に歯列の矯正も進められる点にあります。
従来の小児矯正では、「顎を広げる一期治療」と「歯を並べる二期治療」に分けて行うのが一般的でした。しかし、当院ではこれらを分けるのではなく、マウスピース矯正ひとつで両方を同時に進める治療方針を採用しています。
これにより、二期治療が不要になるケースも多く、たとえ必要になったとしても、治療の難易度や期間、費用の負担は大きく軽減されます。お子様の精神的な負担も少なく、継続しやすい治療環境を整えております。
マウスピース矯正の豊富な経験
当院では、小児から成人まで、累計500症例以上のマウスピース矯正を行ってまいりました(2024年時点)
院長はマウスピース矯正の実績を評価され、他の歯科医師に対する技術指導を行う立場でもあります。そのため、一般的な症例だけでなく、難症例や特殊な噛み合わせに対しても柔軟な治療計画の立案が可能です。
大切なお子様の矯正治療だからこそ、豊富な経験と知識に基づいた治療方針で、安心して治療をお任せいただける体制を整えています。
専門的な治療と最新機器の導入
当院では、CT撮影や口腔内スキャナーなどの最新機器を活用した診断・治療計画の立案を行っています。
これにより、永久歯の生える位置や顎の成長方向をより正確に予測し、「今、治療を始めるべきかどうか」まで含めた判断が可能です。
また、歯の動きだけでなく横顔のバランス(Eライン)やお顔立ちの将来的な変化までをシミュレーションできるため、見た目と噛み合わせなどの機能の両面から最適な矯正治療を実現しています。
患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
お子様の歯並びや顎の成長スピードには、個人差があります。そのため当院では、年齢や歯の生え具合、生活習慣なども考慮したオーダーメイドの治療計画を立てております。
「なるべく装着時間を確保しやすい生活リズムか」「親御様のご協力が得られやすい環境か」といったことも踏まえて、無理なく続けられる矯正治療をご提案いたします。
多角的な検査とシミュレーションによる精密な治療計画
お子様の矯正治療において大切なのは、治療のスタート時点での精密な診断と予測です。
当院では、CT・口腔内スキャナー・顔貌の写真などをもとに、多角的な情報を組み合わせて治療計画を作成します。
これにより、「途中でマウスピースが合わなくなる」「思ったように歯が動かない」といったリスクを最小限に抑えることができ、精度の高い治療が可能となります。
まとめ:インビザライン・ファーストでの失敗を防ぐために

インビザライン・ファーストは、目立たず、取り外しができ、痛みが少ないという多くのメリットを持つ、成長期に適した矯正方法です。しかし一方で、装着の自己管理や適応の見極めといった点で、注意すべきポイントがあるのも事実です。
失敗や後悔を防ぐためには、以下がとても重要です。
- 装着の習慣づけやご家庭でのサポート
- お口の清潔を保つケア
- 定期的な通院と歯科医師との連携
また、治療を始める前の精密な診断と説明、医院選びも、小児矯正の成功のためには非常に重要なポイントですので、ぜひ色々な歯科医院のホームページを見比べたり、カウンセリングを受けたりしてみてください。
当院では、500症例以上のマウスピース矯正実績を活かし、インビザライン・ファーストによる小児矯正を数多く手がけております。マウスピースが合わない場合の代替手段(ワイヤー矯正)にも対応しており、お子様一人ひとりに合った最善の治療をご提案しています。
お子様の歯並びや顎の成長で気になることがありましたら、ぜひ一度当院の無料カウンセリングをご利用ください。将来のお顔立ちまで考慮した矯正プランを、丁寧にご説明いたします。
【執筆・監修者】
Mouth Peace 矯正歯科 院長
中村竜三 (歯学博士)
インビザラインドクター
国際口腔インプラント学会認定医

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