インビザラインが痛い?痛みを感じる5つの瞬間と痛みへの対処法を解説
マウスピース矯正の中でも最も有名なインビザライン。最近ではワイヤー矯正ではなく、インビザラインによるマウスピース矯正を選択する方が非常に多くなりました。
そんなインビザラインですが、以下のような疑問の声をいただくことがあります。
『ワイヤー矯正とインビザラインだと、どちらが痛みが少ないですか?』
『インビザラインで治療中に痛みを感じることはあるんですか?』
『もしインビザラインで矯正中に痛みを感じたらどうすれば良いの?』
ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ないことで知られているインビザラインですが、それでも痛みが全くないわけではありません。そこでこのページでは、インビザラインの治療中に痛みを感じるタイミングや、痛みへの対処法をご紹介します。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた難しい症例でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。
まずはぜひ当院の矯正治療の症例をご覧ください。当院の技術力が一目でご理解いただけます。
CONTENTS
インビザラインの痛みはどの程度?
インビザラインによる矯正治療では、一般的に軽度から中程度の痛みを感じる方が多いと言われています。ただし、この痛みの感じ方には個人差があり、ほとんど痛みを感じない方もいれば、比較的強い痛みを感じる方もいらっしゃいます。
当院での治療実績によると、多くの患者様は「違和感程度」から「軽い痛み」と表現されることが多く、日常生活に大きな支障をきたすほどの強い痛みを訴える方は稀です。
ワイヤー矯正との痛みの違い
ワイヤー矯正とインビザラインでは、痛みの質や程度に大きな違いがあります。結論としては、インビザラインの方が痛みの程度が軽く、痛みが続く期間も短いです。また装置によってお口の粘膜が傷ついて痛むようなケースも、インビザラインでは滅多に起こりません。
ワイヤー矯正の痛み
- 常に一定の力が歯にかかり続けるため、持続的な痛みを感じやすい
- ワイヤーの調整後は、比較的強い痛みが3-4日間続くことがある
- 口腔内の装置による傷や痛みが生じやすい
- 痛み止めが必要になるケースが多い
インビザラインの痛み
- 歯に加わる力が緩やかで、段階的な移動が可能
- マウスピース交換後の痛みは1-2日程度で落ち着くことが多い
- 装置による口腔内の傷つきが少ない
- 痛み止めが必要になるケースは比較的少ない
このように、インビザラインはワイヤー矯正と比べて、痛みの程度が軽く、持続時間も短いのが特徴です。
歯が動くことで生じる痛みについて
インビザライン治療中に感じる痛みの多くは、歯が移動することで生じる正常な反応です。具体的には以下のようなメカニズムで痛みが発生します。
歯が移動するメカニズム
- マウスピースにより歯に圧力がかかる
- 圧力がかかった側の歯根膜が圧迫される
- 反対側の歯根膜が引っ張られる
- これらの刺激により、歯が少しずつ動く
歯が動いて痛みが生じる理由
- 歯根膜に圧力がかかることで、一時的な炎症反応が起きる
- 炎症により血行が促進され、歯の移動が進む
- この過程で軽い痛みや違和感を感じる
ただし、この痛みは歯が正しく動いている証拠であり、治療が順調に進んでいることを示すサインでもあります。当院では、患者様の痛みの程度も定期的にお伺いして、必要に応じて適切な処置や対処法をアドバイスしております。
インビザラインによる痛みは通常一時的なものであり、多くの場合、時間の経過とともに自然と和らいでいきます。もし気になる痛みがある場合は、早めにご相談ください。当院では毎月50件以上のマウスピース矯正のご相談を受けている、経験豊富な院長が適切なアドバイスをさせていただきます。
インビザラインで痛みを感じる6つの原因
インビザラインは基本的には痛みの非常に少ない治療ですが、それでも痛みを感じる瞬間はあるでしょう。ここでは痛みを感じる原因を6つご紹介します。
- ①新しいマウスピースに交換した時の痛み
- ②歯が圧迫されている時の痛み
- ③アタッチメントによる痛み
- ④長時間外していた後の装着時
- ⑤食事の際の痛み
- ⑥IPR処置後の痛み
以下で1つずつご紹介します。
①新しいマウスピースに交換した時の痛み
1週間〜2週間ごとの新しいマウスピース交換は、治療の重要なステップです。マウスピース交換時の痛みは、多くの患者様が経験する一般的な症状の一つとなっています。
交換直後に気をつけること
マウスピースの交換は就寝前に行うことをお勧めしています。睡眠中は痛みを意識しにくく、また無意識の歯ぎしりによってマウスピースが適切な位置に収まりやすくなります。交換直後は装着と取り外しの回数を必要最小限に抑え、食事時以外は継続的な装着を心がけることが大切です。
痛みが強い場合の対応策
痛みが強い場合は、冷やす、痛み止めを服用する、あるいは一時的に一つ前のマウスピースに戻るなどの対処が可能です。ただし、これらの対応は必ず担当医に相談の上で行ってください。
②歯が圧迫されている時の痛み
圧迫による痛みの特徴
歯の移動に伴う圧迫痛は、ズキズキとした痛みではなく、じわじわとした鈍痛として感じることが多いです。この痛みは通常、マウスピースを装着してから数時間後に徐々に現れ、1-2日がピークとなります。歯の移動に伴う正常な反応であり、治療が順調に進んでいるサインでもあります。
要注意のサイン
ただし、強い痛みが3日以上続く場合や、特定の歯に激しい痛みがある場合は、治療計画の調整が必要な可能性があります。また、歯ぐきの腫れや出血を伴う場合は、早めに当院への相談をお願いします。
③アタッチメントによる痛み
アタッチメント装着直後の注意点
アタッチメントは歯の表面に装着する小さな突起で、より効果的な歯の移動を可能にする重要な装置です。装着直後は舌や頬の内側に違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは通常1週間程度で慣れていきます。
粘膜への刺激を防ぐ方法
刺激を和らげるために、当院では適切なサイズと形状のアタッチメントを選択し、丁寧な装着を心がけています。必要に応じて矯正用ワックスの使用もお勧めしており、粘膜への刺激を最小限に抑えることができます。
④長時間外していた後の装着時
推奨される1日20-22時間の装着時間を大きく下回ると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。その結果、再装着時に強い痛みを感じることがあります。この痛みを防ぐためにも、食事時以外は可能な限り装着を継続することが重要です。
休憩時間が長くなってしまった場合は、ゆっくりと慎重に装着を行い、必要に応じて担当医に相談してください。
⑤食事の際の痛み
治療中は特に、歯に圧力がかかる硬い食べ物を避けることをお勧めします。歯の移動により、一時的に歯が敏感になっている状態のため、やわらかい食事を心がけましょう。過度な刺激は痛みの原因となるだけでなく、治療の進行にも影響を与える可能性があります。
⑥IPR処置後の痛み
IPR(歯間削除)処置は、歯と歯の間にわずかな隙間を作る処置です。処置直後は歯が敏感になっており、冷たい飲み物などで一時的な痛みを感じることがあります。これは通常2-3日程度で落ち着きますが、気になる場合は感覚過敏用の歯磨き粉の使用をお勧めしています。
新しいアライナーを装着した際も、痛みを感じやすいです。アライナーは、その段階の歯並びとの間に少しズレができるように作製されています。
新しいアライナーに交換したばかりの時は、歯並びとのズレが最も大きいため、締め付けられているように感じやすいのですね。
しかし、歯が動き出すことにより、そのズレは小さくなっていくため、同時に痛みも治まっていきます。個人差はあれど、3日~4日ほどで痛みは落ち着いてくるでしょう。
インビザラインの痛みのピークと期間
マウスピース交換後の痛みの推移
インビザラインによる矯正治療では、マウスピース交換後の痛みの強さや経過にある程度の傾向が見られます。当院での治療実績から、多くの患者様に共通する痛みの推移についてご説明します。
1日目から3日目の変化
マウスピース交換直後から徐々に違和感が出始め、24時間以内にピークを迎えることが一般的です。
1日目は特に装着時の違和感が強く、歯全体にじんわりとした圧迫感を感じやすい時期です。2日目になると痛みのピークは過ぎ、3日目には大幅に和らいでいきます。
この期間は特に就寝時の装着を徹底することで、早期の順応を促すことができます。
1週間後までの経過
4日目以降は、ほとんどの患者様で痛みが気にならないレベルまで改善します。1週間が経過する頃には、新しいマウスピースにも完全に慣れ、日常生活に支障をきたすような不快感はほとんどなくなります。
ただし、この経過には個人差があり、歯の移動量が大きい場合は、若干長引くケースもあります。
治療段階による痛みの違い
インビザラインによる矯正治療は、通常6ヶ月から1年半ほどの期間を要します。この治療期間中、段階によって痛みの特徴が異なってきます。
初期の痛み
治療開始から1-2ヶ月は、マウスピース装着に慣れる時期です。初めての装着では特に違和感を強く感じやすく、口腔内の感覚が敏感になります。
この時期は歯の移動も始まったばかりで、新しい感覚に身体が適応していく過程でもあります。しかし、多くの患者様は1ヶ月程度で装着の違和感はほとんど気にならなくなります。
中期の痛み
治療の中期(3-8ヶ月頃)は、実際の歯の移動が最も活発な時期です。この時期は定期的なマウスピースの交換に伴う痛みは継続しますが、装着自体への違和感は大幅に減少しています。
ただし、大きな移動を行う際は一時的に強めの痛みを感じることもあります。
後期の痛み
治療終盤では、主に細かな位置の調整が行われます。この時期の痛みは比較的軽度で、マウスピース交換時にわずかな違和感を感じる程度となります。
後期に入ると、患者様自身が痛みの程度を予測しやすくなり、心理的な不安も軽減されていきます。
インビザライン矯正中の痛みへの対処法
インビザライン治療中に感じる痛みには、様々な対処法があります。ここでは以下の方法をご紹介します。
- ①一つ前のマウスピースに戻す
- ②鎮痛剤の使用
- ③装着時間の調整
- ④食事の工夫
それでは一つずつ解説します。
①一つ前のマウスピースに戻す
新しいマウスピースへの交換後、著しい痛みが続く場合や、マウスピースが完全に装着できない場合は、一つ前のマウスピースに戻すことで痛みが軽減されることがあります。
戻す判断のタイミング
特に、3日以上強い痛みが続く場合や、通常の生活に支障をきたすほどの痛みがある場合は、一つ前のマウスピースに戻すことを検討しても良いでしょう。
ただしマウスピースを一つ前のものに戻すと、治療計画と実際の治療の進行に乖離が生まれます。できれば担当医に相談してから、担当医に相談することが難しい場合は、事後報告でもいいので、必ず『何日から何日まで治療計画とは異なるマウスピースを装着していたか』を担当医に伝えましょう。
正しい戻し方の手順
前のマウスピースに戻す際は、必ず以下の手順を守ってください。
まず一つ前のマウスピースが清潔な状態で保管できているか確認し、十分に洗浄します。その後、丁寧に装着し、違和感がないことを確認します。
1日-2日様子を見て、痛みが和らいだことを確認してから、再度新しいマウスピースへの交換を試みましょう。
②鎮痛剤の使用
使用可能な鎮痛剤の種類
インビザライン治療中の痛みに対しては、一般的な市販の解熱鎮痛剤を使用することができます。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの成分を含む薬剤が効果的です。
ただし、持病がある方や普段から薬を服用されている方は、必ず事前に担当医に相談してください。
服用のタイミング
鎮痛剤は、痛みが出始めた初期の段階で服用するのが最も効果的です。特に、新しいマウスピースへの交換時や、強い痛みが予想される場合は、予防的な服用も検討できます。
ただし、連続使用は避け、使用は3日を目安にしてください。
③装着時間の調整
調整の目安
基本的な装着時間は1日20-22時間ですが、痛みが強い場合は、担当医と相談の上で一時的に装着時間を調整することができます。
例えば、最初の2日-3日は16時間程度から始め、徐々に装着時間を延ばしていく方法があります。
注意すべきポイント
装着時間を調整する際は、以下の点に注意が必要です。あまりに短い装着時間では治療効果が得られないため、最低でも1日18時間以上の装着は維持してください。また、長時間外している時は、再装着の際に強い痛みを感じる可能性があるため、慎重に装着を行います。
④食事の工夫
おすすめの食事メニュー
治療中は特に食事の内容に気を配ることが重要です。おすすめの食事メニューには、煮込み料理、シチュー、リゾット、お粥、やわらかく茹でた野菜、蒸し魚などがあります。これらの食事は歯への負担が少なく、必要な栄養も十分に摂取できます。
また、冷たすぎる飲み物や食べ物は、一時的に痛みを強める可能性があるため、常温か少し温めた状態で摂取することをお勧めします。
避けるべき食べ物
硬いパン類、生野菜、固い肉類、氷菓子、ナッツ類などは、歯への負担が大きいため、痛みが強い時期は避けることをお勧めします。
担当医への相談のタイミング
すぐに相談すべき症状
以下の症状が出た場合は、速やかに担当の歯科医院への相談をお勧めします。
- 強い痛みが3日以上続く場合
- 歯ぐきの腫れや出血が見られる場合
- マウスピースが正しく装着できない場合
- 違和感が通常以上に強い場合
- 顎関節に痛みや違和感がある場合
経過観察で良い症状
以下のような症状は、経過観察でも問題ないと判断することが多いです。
- マウスピース交換直後の軽い痛み
- 食事時の一時的な違和感
- 装着時の軽い圧迫感
- 歯ぐきの軽い違和感
ただし、これらの症状でも気になる場合は、いつでもご相談ください。当院では、患者様の不安を少しでも解消できるよう、丁寧な説明と対応を心がけております。
まとめ:インビザラインは痛みの少ない矯正治療法です
このページでは、インビザライン治療が痛いのかどうかについて解説しました。インビザラインによる矯正治療は、従来のワイヤー矯正と比べて痛みが少ないことが特徴です。とはいえ、歯を移動させる治療である以上、ある程度の痛みや違和感を伴うことは避けられません。
ただし、その痛みは決して耐えられないものではありません。本記事でご説明したように、痛みの程度や期間は予測可能であり、適切な対処法を知っておくことで十分に管理できます。また、マウスピースは取り外しが可能なため、必要に応じて休憩を取ることもできます。
当院では、インビザライン治療を始める前に、起こりうる痛みとその対処法について詳しくご説明しています。また、治療中も定期的な経過観察を行い、患者様の状態に合わせて適切なアドバイスを提供しています。
大阪府松原のマウスピース矯正歯科では、マウスピース矯正をこれまで数百件以上行っております。インビザラインで治療を行った患者様は、ほとんど全てのケースで、痛みはほとんど気にならなかったとおっしゃられています。痛みに配慮した治療なら当院にお任せください。
当院の矯正治療の強みは、『顔貌まで加味した治療』を行える点にあると考えています。歯並びだけでなく、理想のお顔立ちまで加味した矯正治療を行いますので、矯正歯科選びでお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
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【執筆・監修者】
Mouth Peace 矯正歯科 院長
中村竜三 (歯学博士)
インビザラインドクター
国際口腔インプラント学会認定医
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