インビザラインで後悔?やらなきゃよかったとならないための注意点
『インビザラインで矯正して後悔したって聞きました…』
『口元が引っ込みすぎた人をSNSで見た!』
『インビザラインってやめた方が良いんですか?』
透明で目立ちにくく手軽に行える歯列矯正として人気の高いインビザラインですが、SNSなどを見てみると、インビザラインで矯正なんてやらなきゃよかった!との意見を見かける機会も多いのではないでしょうか。
インビザラインで矯正治療を行って後悔したという方が、当院に再矯正を求めて来院されることもあり、インビザラインで後悔する事例があるのは事実です。ですがその反面で、インビザラインで矯正治療を行ってよかったと感じる方も非常に多く、当院の患者様はほとんど全ての方が治療後には満足して喜んでくださいます。
インビザラインで満足のいく治療結果になる方と、やらなきゃよかったと後悔してしまう方の、違いはどこにあるのでしょうか?このページでは、インビザラインで後悔する事例と後悔しないために知っておくべき注意点をまとめさせていただきました。
大阪府松原の当院マウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた症例や、歯を抜かないといけないと言われた難しい治療でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。矯正治療でお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
まずはぜひ当院の矯正治療の症例をご覧ください。当院の技術力が一目でご理解いただけます。
CONTENTS
インビザラインで後悔する原因は?
インビザラインで後悔する原因はさまざまですが、そのほとんどが歯科医院側に問題があるといっても過言ではありません。ただし原因が歯科医院側だったとしても、どのような事例が後悔につながるのか、どのような歯科医院を選べば後悔せずに済むのかといったことを知っておけば、患者様が後悔する可能性を大幅に減らすことができるはずです。
またどのような歯科医院を選んだとしても、避けられない注意点もございますので、それについても事前に知っていただくことが重要です。
ここからは具体的に、インビザラインで後悔する原因についてご紹介いたします。
①口元が下がりすぎた
インビザラインに限った話ではないのですが、矯正治療で後悔する原因として非常に多いのが、口元の下がりすぎです。元々の顔貌から口元が下がりすぎてしまい、老人のような顔貌になってしまう方が一定数おられます。
このようなトラブルは、非抜歯で矯正できる症例を、抜歯矯正してしまったケースで起きることが多いです。特に八重歯や叢生などのガタガタがある歯並びの方には、歯並びは悪くても口を閉じた時の顔貌は綺麗な状態の方がたくさんおられます。こういったケースは、遠心移動や前方拡大・側方拡大、IPRなどを行うことで、非抜歯でも十分に矯正できるケースがほとんどです。
しかし矯正治療の慣例として、『ガタガタの歯並びを治す際には抜歯をするのが当たり前』という思い込みがあるため、抜歯の必要がないのに抜歯をしてしまい、結果として口元が引っ込みすぎてしまうというケースが散見されます。
このようなトラブルを避けるためには、顔貌を適切に診断して口元が下がることも加味した上で、抜歯・非抜歯を決定できるような歯科医院で矯正治療を受ける必要があります。当院では、矯正治療後の歯並びだけでなく顔貌までシミュレーションし、抜歯を行うことが審美的に有利に働くのか不利に働くのかといった点を一つの判断基準として、抜歯矯正で対応するか非抜歯矯正で対応するかを検討するため、このようなトラブルが起きる可能性は非常に低いと考えております。
口元が下がりすぎて後悔している患者様の再矯正
口元が下がりすぎた場合、当院では再矯正によってリカバリーを行うことが可能です。ただし下がりすぎた口元を審美的な状態に戻すためには、非常にハードルの高い治療が必要になります。
抜歯によって引っ込みすぎた口元を元に戻すためには、お口のアーチを広げて前歯の位置を前に出す必要があります。そのためには、抜歯矯正で歯を抜いたスペースをもう一度広げ直し、抜歯前に歯があった箇所には、インプラントを入れるような治療が必要です。
再矯正治療の費用+抜歯した本数と同じ本数のインプラント治療の費用がかかるため、費用面での患者様のご負担が大きくなります。インプラント治療は期間が長くかかり外科手術も伴うため、心身のご負担も大きな治療です。
また、一度目の矯正治療で抜歯を行ったということは、顎のサイズが小さいために抜歯しなければ歯を綺麗に並べるのに十分なスペースが得られないと判断されたということです。つまり、再矯正でインプラントも含めて抜歯前と同じ本数の歯を綺麗に並べるためには、一度目の矯正治療よりもはるかに高い技術が必要になります。そしてインプラント治療と矯正治療のどちらも高いレベルで行える歯科医師はあまり多く居ないため、このような治療を問題なく行える歯科医師に巡り会える確率はかなり低いでしょう。
このようにかなりハードルの高い治療が必要になりますが、口元が引っ込みすぎた患者様の悩みは根深いようで、当院にご相談してくださる患者様は、インプラント+再矯正による治療も辞さないという方が多いです。お悩みの方はぜひ当院までご相談くださいませ。
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②噛み合わせが悪くなった
インビザラインによる矯正は、その特性上どうしても前歯の早期接触を起こしやすく、噛み合わせが悪くなる可能性があります。
本来前歯は、こちらのイラストのようにわずかに前方に傾いています。インビザラインはその特性として、前歯を引っ込めていく際に、前歯がお口の奥側に向かって倒れ込んでしまう傾向があります。これにより前歯の傾斜が垂直に近くなってしまい、上下の前歯同士が早く触れてしまうようになります。前歯が早く触れるとその分だけ奥歯は触れ合いにくくなり、噛み合わせの悪さを感じるようになります。
前歯の早期接触を起こさないための対処
インビザラインの性質上、前歯の移動の際に前歯の傾斜がなくなってしまうのは、ある程度は仕方がありません。ですが傾斜がなくなってしまうことがわかっていれば、それを加味した上で前歯のポジションを決めることで、前歯の傾斜が失われても早期接触が起きないようにすることは可能です。
当院では事前の治療計画の段階で、前歯の傾きまで計算に入れて治療計画を作成するため、噛み合わせの問題が起きることはほとんどありません。ただし他院でインビザラインによる矯正治療を受ける際には、このようなインビザラインの特性を加味したプランニングを行っているかどうかわかりませんので、噛み合わせの問題が生じる可能性があります。できれば患者様ご自身で、カウンセリングの際などに、前歯の早期接触については問題がなさそうか聞いてみるのが良いでしょう。
③非抜歯で矯正して出っ歯になってしまった
前歯の叢生(ガタガタ)などを矯正する際に、非抜歯で矯正をした結果、前歯が前に出て出っ歯になってしまったり、口元がモコっとしてしまい後悔されるケースがあります。
インビザラインで抜歯矯正をおこなう場合は難易度が高くなるからといって、歯を抜かない矯正治療をすすめる先生は多いです。本来であれば抜歯でスペースを作る必要があるようなケースを非抜歯で行うと、歯を前に出すしかなくなり、結果として出っ歯になってしまいます。
また抜歯を行わなくても、奥歯を後ろに移動させる遠心移動などを行うことで、出っ歯になることを防げる場合もありますが、部分矯正(=奥歯を動かせない)で治療を行うと、やはり歯を前に出すしかなくなります。
図の写真のように、抜歯して並べた状態と無理に並べた状態では前歯の位置が全く違うことが分かります。
このようなトラブルで後悔するのを防ぐためには、ガタガタの前歯に対しては部分矯正をおこなわないことと、無理に非抜歯での治療を選択しないことが大切です。ワイヤー矯正であっても、マウスピース矯正であっても、歯を並べるスペースが足りない場合は抜歯が必要なこともあります。出来るだけ抜歯を避けたいと考えるのも理解できますが、無理やり歯を並べるとかえって他の歯が悪くなったり、出っ歯になってしまうため、注意が必要です。
>>マウスピース矯正で出っ歯になる?原因と対策を分かりやすく解説
④前歯を削りすぎてしまった
③の出っ歯と同じ理由で、非抜歯の部分矯正の際にスペースがない箇所に歯を並べるために、歯を削ってサイズを小さくしてスペースの不足を補う方法があります。矯正治療で歯を削ることそのものは一般的ですが、前歯を大きく削りすぎると、歯の形が変わって審美的でなくなります。
一般的には歯の片側を0.15mm〜0.25mm程度までなら削っても問題ないとされていますが、それ以上大きく削ってしまうと審美性だけでなく健康にも悪影響があります。健康への悪影響の最たるものが、歯の沁みです。エナメル質を削りすぎると、歯の内部に刺激が伝わりやすくなり、歯が沁みたりする原因になります。
⑤歯の根が顎の骨からはみ出てしまった
歯の根っこは通常、骨の中に埋まっています。しかし矯正治療で歯を前後に動かしたりすると、歯の根が顎の骨からはみ出てしまうことがあります。歯の根が顎の骨からはみ出てしまうというと、ありえないことのように感じるかもしれませんが、実際に起きてしまったケースは多数あります。
具体的には、非抜歯で無理に歯列のアーチを広げようとすると、歯の根っこが骨から飛び出してしまうことがあります。そうなると、骨の外側にある歯茎が影響を受けて歯肉退縮(歯茎が下がる)などのトラブルの原因になります。
より詳しく解説すると、歯の根が骨からはみ出ると以下のようなトラブルの原因になります。
歯肉退縮
歯は骨と歯茎に覆われていますが、矯正治療で歯を外側に移動させると、骨から飛び出てしまい、歯茎が下がってしまいます。こちらの写真はかなりショッキングな見た目かもしれませんが、実際に起こりうる症状です。
歯肉が退縮した状態を放っておくと、根面う蝕という歯の根の虫歯になってしまうことがあるため、このような状態になった場合は根面被覆術(ルートカバー)という歯肉の移植を行って歯の根を覆い隠すような治療が必要になります。
当院には、過去に他院で矯正治療をしていたが、歯茎が下がってしまったなどでお悩みの方もたくさんご来院くださいます。
>>マウスピース矯正で歯茎が下がる?歯肉退縮の原因や下がった歯茎を元に戻す治療について
歯根吸収
歯の根が骨からはみ出る際に、骨の外側は硬いため、硬い骨と歯の根っこが触れることで歯の根が吸収してしまうことがあり、これを歯根吸収と呼びます。歯根吸収は見た目には分かりませんが、歯茎と骨の内側で歯が短くなってしまっている状態のことをいいます。
矯正治療を行うと一定の確率で歯根吸収は起きてしまいますが、重度の歯根吸収が起きると、歯がグラグラして抜けてしまったり、将来歯周病になった際に歯が悪くなりやすくなったりします。
歯根吸収を防ぐためには、治療前のプランニングの段階で、歯に強い矯正力がかからないように注意し、顎の骨の外側付近の硬い部分に歯の根が押し付けられないように治療を進める必要があります。
歯の神経が死んでしまう
歯の根が骨から飛び出してしまうと、歯の神経が死んでしまうことがあります。歯の神経が死んでしまうと、歯が変色したり、歯が脆くなって噛み合わせの負荷で破折したり、虫歯になりやすくなったりと、さまざまなデメリットがあります。
矯正治療の最中や矯正治療後に歯の変色に気付き、後悔されている患者様も大勢おられます。
歯肉退縮、歯根吸収、歯の神経が死んでしまう、このような事態を防ぐためには、三次元的に骨と歯の位置関係をチェックしてプランニングを行う必要があります。
当院のインビザラインのプランニングの際には、このように患者様の骨格のデータと歯のデータを合わせて、歯の根と骨の位置関係を確認しております。歯が動いた際に歯の根が骨から飛び出てしまわないように、シミュレーション上で修正を行いながら、トラブルが起きず患者様に後悔をさせないための治療計画を作成します。
⑥ブラックトライアングルができてしまう
ブラックトライアングルは、上の写真のように歯と歯茎の間にできる三角形の隙間のことを指します。ブラックトライアングルができてしまう原因は、主に以下の3点です。
- 歯肉退縮
- 矯正治療での歯の移動
- 歯の形態
ブラックトライアングルができるのは、どんな歯科医師が治療を行ったとしても、ある程度は仕方がないという側面があります。健康面で問題のある症状ではないので、気にならないなら放っておいても問題ありませんが、審美的でないという理由で気になるのであれば、ダイレクトボンディングなどの治療で審美性を回復することが可能です。
まとめ:インビザラインで後悔しないために
このページでは、インビザラインで後悔する事例と後悔しないために知っておくべき注意点をご紹介しました。
インビザラインで矯正治療を行って後悔する原因は、主に以下の6点が挙げられます。
- 口元が下がりすぎた
- 噛み合わせが悪くなった
- 非抜歯で矯正して出っ歯になってしまった
- 前歯を削りすぎてしまった
- 歯の根が顎の骨からはみ出てしまった
- ブラックトライアングルができてしまう
患者様ご自身で具体的な対策を行うことは難しいですが、こういった原因で後悔する可能性があることを知っておくことは大切です。歯科医師とのカウンセリングの機会などでコミュニケーションをとり、トラブルが起きないようにどのような対策を行っているのか、トラブルが起きてしまった際にはどのような対処を行うのか、事前に確認することは可能です。
実際にこれら全てに対して対策している歯科医院は、全国的にも非常に少ないかと思います。矯正治療を検討されている方は、必ず医院のホームページや口コミを確認し、症例なども見てみることで、どのような治療を受けられるのか、後悔する原因になりそうな点はないか、チェックしておきましょう。
大阪府松原の当院マウスピース矯正歯科では、インビザラインを使用したマウスピース矯正をご提供しております。院長の中村はマウスピース矯正のスペシャリストですので、他院では治療出来ないと言われた症例や、歯を抜かないといけないと言われた難しい治療でも、当院では問題なく治療できるケースが多いです。矯正治療でお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
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【執筆・監修者】
Mouth Peace 矯正歯科 院長
中村竜三 (歯学博士)
インビザラインドクター
国際口腔インプラント学会認定医
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